「思い出に寄り添う家具」

ありふれた日常の記憶。目を閉じると思いだ出す風景があります。

家族で囲んだ食卓、お気に入りだった椅子、ぎっしり本が詰まった棚や落書きをした机。
色褪せない思い出の傍にはいつも家具があります。

お客様の大切な日々と共に何年、何十年と時を紡ぎ、人それぞれの歴史を刻み続ける家具。

木材という美しい天然の素材、職人達の美しい無骨な手、そして洗練された美しいデザイン。
私たちは思い出の片隅にいつも寄り添う家具を作り続けます。

「機能美としてのデザイン」

M-CRAFTのモノ作りは、家具だけを考えたデザインではありません。

家具と共にある空間、人との一貫した流れを大切にしたデザインでありたいと考えています。
生活の道具としてずっと気持ちよく使っていただく中から初めて、「機能の美」というものが生まれるからです。

めざすのは「日本の家具」です。 日本”風”ではなく、また日本”的”でもない「日本の家具」。
それはただ外見がシンプルなだけの家具ではなく 簡素さと気配りという内から生まれる美しさを持つ家具です。
デザインに特別な意味を持たせるつもりはありません。ただ、デザインから感じていただける思いを織り込んでいます。
私たちにとって、デザインは共感へのメッセージなのです。

material

M-CRAFTの選び抜かれた素材一枚一枚
杢を読み、見極める

素材について語るとき、”木味(きあじ)”という言葉を使います。

カナダのメープルにはカナダのメープルの木味。
北海道のナラには北海道のナラの木味。
人が環境によって気質が違うように、同じ木でも性格がまったく違います。

創業から97年の間に伝えられ、培われてきた確かな眼。
命ある木材をムダのなく製材し、人と環境にやさしい素材を使う。
そして、何十年も使いつづけられる木製家具を作ることが 木と環境へできる心遣いだと考えています。

ウォールナット

walnut

クルミ科 落葉広葉樹。北アメリカに生育。銃床や時計など精巧な器具材や、高級車の内装にも使われる高級材です。暗い褐色で磨き込むと特有の色とともに艶と光沢を増し、渋い色に変わり、落ち着いた威厳と優雅な雰囲気をかもし出します。

ホワイトアッシュ

white ash

モクレン科 落葉広葉樹。北アメリカに生育。色が白くきれいでとても木味がよい材です。木理は通直で簡単に曲げることができ、衝撃にも強いという特性を備えています。川沿いの低地で生育したアッシュは軽くて柔らかく、高地で生育したアッシュは成長が遅いため重く堅いという特徴があり、家具のほかにハンドルやバットにも使われています。

アルダー

alder

カバノキ科 広葉樹。太平洋の北西海岸やヨーロッパーに生育。 広葉樹にしては比較的柔らかい材で、加工性には優れる。特にロクロ加工に適す。 乾燥は速く、材の安定性は良好。しかし、保存性は低い。材面はブラックチェリーに似るが木肌が少し粗い。

オーク

oak

ブナ科 落葉広葉樹。北アメリカに生育。適度に堅く、強度・耐久性に優れ、収縮が小さく、液体を通し辛い性質をもつため、ウィスキーの樽にも使われています。ヨーロッパではオークは”キング・オブ・ザ・フォレスト(森の王様)”と呼ばれています。

ハードメープル

hard maple

カエデ科 落葉広葉樹。カナダ・アメリカ北東部に生育。緻密で狂いが少なく衝撃に強い材質です。棚物家具に使われたり、ボーリング場の床などに使用されています。材は時間がたつとメープル独特の美しい飴色に変化します。

ナラ

oak

ブナ科 落葉広葉樹。北海道から本州・四国・九州にかけて生育。柾目面の斑(ふ)と呼ばれる模様が入るのが特徴です。特に斑が大きく虎の毛のような斑点模様に見えるものを虎斑(とらふ)と言い、希少素材とされています。

ブラックチェリー

black cherry

バラ科 広葉樹。木質はやや軽軟で加工は容易。木肌は緻密で表面の仕上がりは美しい。心材は耐久性があるが、辺材は虫害に弱い。乾燥はかなり速いが、収縮率はやや高い。 材面に、樹脂痕による黒い斑点や筋状の模様が入るのが特徴で、これを「ガムポケット」と呼ぶ。

poulownia

ゴマノハグサ科 落葉樹。北海道南部から南の各地に生育。福島県の会津桐や岩手県の南部桐などが有名です。日本産の木材の中でも最も軽軟で湿気を通さず燃えにくいという特徴があります。その性質を活かして、昔から家具の材として使われているほかにも金庫の内箱や下駄浮子などいろいろな用途で使われています。

 

繊細なモノづくりをする無骨な手
〜職人〜

 

技術や知識、それを修めるに至った経験、その全てがそれぞれの職人の手には刻まれています。
その手が自然が作り上げた木材の美しさに、新たな美しさや強さを加えていきます。
M-CRAFTの家具は、この手たちによって作られています。
武骨な手が紡ぐプライドのあるデザイン家具。
M-CRAFTのマイスターを紹介します。

M-CRAFT MEISTER FEATURE

OGAWA TSUTOMU

「難しいことは言えませんが、心を込めて作ってます。」

小川 勉 生産部 部長 41年目
それぞれの部署が最大限に稼動できるよう各工程のスケジュール管理、進行状況の把握に常に注意しています。
生産の遅れは商品を待ってくださっているお客様へ迷惑をかけますから。難しいことは言えませんが、、、心を込めて作ってます。

MATSUOKA TAKESHI

「一枚一枚、板と向き合い見極める。手間はかかるが一番大切なところ。」

松岡 威 資材部 51年

マルケイに入って50年以上経ちました。
出来るだけいいものを作ろうという思いで作業しています。大変なこと?毎日大変!後で考えられる反りや割れを最小限におさえるため、板の杢目や特徴を読み取り、しっかり見極め工夫をしています。手間はかかるけど一番難しく、一番大切なところなので、一枚一枚の板としっかり向き合っています。

TAMURA NORIOKI

「人の技術は完成することはない、と思いながら家具を作っています。」

田村 憲興 資材部 23年目

今の職人は機械を使いこなせなければいけない。
時代とともにニーズやデザインが多様化し、はじめは戸惑いもあったが今は対応するのが当たり前だと思う。挑戦することがお客様の満足へつながり、新たな技術を得ることにもなる。
職人の技も途上でしかなく技術は完成することはないと思いながら家具を作っています。
お客様に喜んでもらいたいです。

UNE YOSHIYUKI

「丈夫な家具を組む為に大切な工程。価格以上のものを届けたい。」

宇根 幸良 機械場 次長 21年

品質・段取り・機械などいろんなことに常に神経を使っています。
部材の種類ごとにNCデータを作成するのですが、ここで問題があると家具は組み立てられません。なのでこの時は特に集中します。丈夫な家具を組む為に大切な工程です。価格に対し、それ以上のものを届けようという思いで作っています。
お客様いちばん!

HAYASHI NAOKI

「少しでも長く使ってもらえるよう“正確さ” を大事にしています。」

林 直樹 機械場 課長 7年目

寒くても暑くても一生懸命家具を作っています!
少しでも長く使ってもらえるよう “正確さ” を大事にしています。家族の思い出のひとつになれたら嬉しいですからね。技術と想いの両方なければ、いい家具は作れません。
これからも同じ想いで家具を作っていきます。